小児急性リンパ性白血病におけるMLL-AF4およびTEL-AML1融合遺伝子のDNAを用いた迅速な検出・同定の方法を確立した。それぞれの遺伝子の転座切断点が集中するイントロン領域に一定の間隔でPCRプライマーを設定した。その際融合遺伝子の検出時におけるPCR産物の予想サイズが6kb以下になるようにPCRプライマーを設定した。これら複数のPCRプライマーを混合してPCRを行うことにより、必要なDNA 量を少なくすることができる。今後白血病のスクリーニングのためにガスリー血などの濾紙血を用いてDNA抽出を必要としない検出法の確立を目指す。
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