当初、ヒト好中球からNETsの単離を検討するステップを考えていたが、無刺激の好中球単離の条件検討が必要であることが研究推進中に明らかとなった。そこでまず、マウスの骨髄から好中球を単離し、刺激を行う系の習熟に着手した。マウス骨髄好中球を比重分離により単離し、好中球活性化を起こすことがすでに知られている皮膚病原真菌による刺激を行い、好中球の活性化を検討した。これまでの解析を通して実際にマウス骨髄好中球を用いて、NETsを可視化し、効率よくその産生を検出する系を確立した。今後これらの知見を活かし、実際のヒト検体を解析していく予定であり、萌芽研究として一定の成果を挙げられたと考えている。
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