研究課題/領域番号 |
26670538
|
研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
尾内 康臣 浜松医科大学, メディカルフォトニクス研究センター, 教授 (40436978)
|
研究分担者 |
植木 孝俊 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60317328)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | ミクログリア活性 / 精神神経疾患 |
研究実績の概要 |
本年度は、可溶性fractalkine生成依存的にシグナルを生じるMRIプローブを作製し、ラット生体脳へ応用することでミクログリア活性起点におけるin vivo画像法を確立することを目的とした。初めに、ADAM10/17の酵素活性によるfractalkineのプロセッシングを、NMRを用いてin vitroで画像化するための分子プローブを創製し、fractalkine切断反応をin vivoでイメージング技術を開発した。その際に、まずin vitroでの培養細胞を用いて、fractalkineのプロセシングに関わるADAM10/17酵素活性依存的に生じるMRIシグナルを検出する新規の分子プローブを作製した。当該プローブでは、初め、19FのT2緩和時間がGd3+のparamagnetic effectにより短縮してMRIシグナルは減弱しているが、ADAM10/17によりプローブが切断されGd3+が遊離する結果、プローブ中の19FのT2緩和時間が回復するために、NMRで検出可能な高MRIシグナルを生じることを利用している。培地にプローブを添加することで培養細胞に導入し、ADAM10/17によりfractalkineが可溶性fractalkineにプロセシングされることで生じるMRIシグナルを得られた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
可溶性fractalkine生成依存的にシグナルを生じるMRIプローブを作製することができ、vitroの系で確かめられた点。しかしミクログリア活性起点におけるin vivo画像法を試みたが、始まったところで有り次年度の課題となった。
|
今後の研究の推進方策 |
今年度に創成したADAM10/17酵素活性のイメージング技術を生体に応用することで、ラットにおける脳内ミクログリア活性変化をMRIによりin vivoで画像化する。
|