研究課題
挑戦的萌芽研究
160名の統合失調症患者と378名の健常者の脳MRIデータを用いて、大脳皮質体積とポリジェニックリスクスコアとの関連をSPM8を用いて検討した。ポリジェニックリスクスコアは、本コホートは別の日本人のデータに基づいて算出した。統合失調症患者においては、ポリジェニックリスクスコアと左の上側頭回皮質体積との負の相関が認められたが、大脳皮質の他の部位に関しては関連が認められず、健常者についても相関のある部位は認められなかった。上側頭回皮質は、統合失調症において体積の減少が知られている部位であり、それは遺伝的なリスクと関連することが示された。この結果は、Cortexに掲載された。
医歯薬学 内科系臨床医学 精神神経学