X線CTの画像コントラストを強調するために現在医療機関で広く用いられている造影剤はヨードを基材とした低分子物質であり、造影される臓器は非特異的である。今回金ナノ粒子を用いた新規造影剤を作成し、腫瘍血管の特性であるEPR(enhanced permeability and retention)効果を利用して腫瘍を特異的に造影することを試みた。EPR効果を向上させるために作成した金ナノ粒子の表面にPEG (polyethylene glycol)を担持させ血液滞留性を上げることに成功した。さらに作成した粒子を担癌マウスに投与し、腫瘍を特異的に造影することをX線CTで確認した。
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