ヒトKRAS変異肺がんに対する有効な治療法探索のため、A549細胞を用いて、温熱とTAK1 (Transforming growth factor-beta-activated kinase 1)阻害剤5Z-7-oxozeaenol の併用効果を検討した。細胞死についてアポトーシスおよびコロニー形成法により調べた。さらに、ミトコンドリア膜電位低下、細胞内活性ROS産生、および細胞内Caイオン濃度を検討したところ、併用でこれらの指標は増強された。また、Chop発現が増えたことより、ERストレスを介したアポトーシスの増加が関係することを示した。同様の結果はヒト白血病細胞株を用いた系でも得られた。
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