認知機能を客観的・定量的に評価可能な画像バイオマーカーとして、脳内ニコチン受容体イメージングの有効性を明らかにすることを目的に研究を実施した。これを達成するため、まずはニコチン受容体結合放射性プローブである123I-5IAを用いて、マウス脳ニコチン受容体のイメージング法を確立した。続いて、アルツハイマー病モデルマウスの認知機能の低下とニコチン受容体の減少が同じタイミングで起こることを見出し、その減少を123I-5IAを用いて画像で捉えることにも成功した。これらの成果は、認知機能の画像バイオマーカーとしてニコチン受容体イメージングの可能性を示すものである。
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