研究分担者 |
樋渡 昭雄 九州大学, 大学病院, 助教 (30444855)
栂尾 理 九州大学, 大学病院, 助教 (10452749)
山下 孝二 九州大学, 大学病院, 助教 (80546565)
馬場 眞吾 九州大学, 大学病院, 講師 (80380450)
磯田 拓郎 札幌医科大学, 医学部, 助教 (90452747)
大八木 保政 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30301336)
熊澤 誠志 北海道科学大学, 保健医療学部, 教授 (50363354)
本田 浩 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90145433)
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研究実績の概要 |
1.ファントムを用いたCESTに基づくアミロイドin vitro測定法の開発 臨床用MRI装置とアミロイドベータを用いたファントムを用いてCEST効果を検出できるかを検証した。Amyloid β protein fragment 1-42をpH7.4のPBSバッファに溶解した。濃度は0.02%とした。飽和パルスの印加時間を1秒と3秒、印加強度を0.5, 1.5, 2.5μTと変化させて撮像した。後処理にて別個に撮像したB0マップによりB0不均一性の補正を行った。印加時間3秒、印加強度2.5μTの組み合わせにて、3.0 ppmの周波数に5.8%のCEST効果が得られた。その他の条件では明らかなCEST効果は観察されなかった。以上から臨床用MRI装置でアミロイドベータのCEST効果を観察することは可能と考えられた。
2.PET/MRIを用いた新たな脳内アミロイド集積評価法の開発 11C-PIBを用いた脳内のアミロイド集積の定量的な指標として現在手動の関心領域によるSUVrは、関心領域設定の再現性と客観性に課題が残る。また白質に非特異的集積がみられるため不均一な集積の評価や全脳での計測が困難である。PET/MRIを用いて灰白質領域の集積のみをvolume dataとして抽出する方法を考案し、有用性について検討した。20名の患者MRI画像データからSPM12を用いて白質-灰白質分離を行い、灰白質に相当する領域のPET信号のみを抽出し、全脳平均SUVrおよび灰白質体積を乗じた全脳集積量を算出し、SUVr値、計測者間のばらつきを従来法と比較した。その結果、本法での全脳平均SUVr値は従来法と比較し、陰性-陽性間での差が有意に大きく、計測者間の値のばらつきは従来法と比較し有意に小さかった。また全脳集積量の評価では不均一集積例とびまん性集積例を分離することができ有用と思われた。
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