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2014 年度 実施状況報告書

内在性レトロウイルスの制御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 26670582
研究機関大阪大学

研究代表者

宮川 周士  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90273648)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワードブタ内在性レトロウイルス(PERVs) / CRISPR/CS システム / Off targeting 効果 / Gag-pol
研究実績の概要

今回我々は、遺伝子工学の発達により報告されたCRISPR/CSシステムでブタ内在性レトロウイルス(PERVs)を一挙にKnockout(KO)することを目的としている。
まず、報告されているPERVのsequenceを比較して、gagの重要部分を中心にCRISPH/CSのKO位置を計38カ所選定した。次に、Off targeting効果が出ない様に、ブタgenomeのdata baseと十分比べあわせ、可能性の少ない部分を前半4カ所選び出し得たが、後半は0カ所であった。
つぎに、pol領域を調べた。同じく20カ所選定し、Off targeting効果が出にくい部位を4カ所選んだ。
Gag-polのそれぞれの部位の前後約500bpをあらかじめpCAG-EGxxFP Vectorに組み込みこんだ。そして、これをタ-ゲットに使い、これと同時にそれぞれの設計箇所=(G(N19)NGGを組み込んだpX330=U6-(G(N19)NGG)+CBh-NLS+hSpCas9+NLS+polyAを作製し、これらをHEK293T細胞(ヒト細胞)へ遺伝子導入した。結果、もっとも効率よくGag-polの部分の遺伝子を切り、GFPがよく光った箇所を、効率の良い箇所とし、gagで1カ所、polで1カ所選定で得た。加えて、この2カ所のOff targeting 効果は、両方ともN11、N12、N13とも11であった。
これと同時に、ヒト細胞のPREV感染の有無を検定するPCRの条件を設定し得た。また、PERV LacZ assayのためのPEC/LacZ(B)細胞、HEC293細胞を用意した

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

予定した計画では、なるべく早い時期にCRISPR/CS を設定し、続いてPERV assayシステムを立ち上げたうえで、ブタの細胞でCRISPR/CSを使ってPERVを潰すはずであった。
思いのほか、PERVに設定したCRISPRにOff targeting 効果が想定されたため、達成度としては現在十分ではない。

今後の研究の推進方策

他のドイツの施設から、ZFN法を使って、同じくPERVにこれを設定し、knockoutを試みた報告がでたが、このグループはKOに失敗している。つまり、Off targeting効果が出過ぎたようである。
我々も根気よく、各target siteを検定していく予定である。

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公開日: 2016-05-27  

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