不均一性を有する消化器癌における抗体治療の有効性を判断する新規診断法を確立する。胃癌の原発巣および転移リンパ節でのHer2の発現を評価しその不均一性を確認した。10例中6例において原発巣、リンパ節での発現に相違を認めた。蛍光観察可能なリポソーム化LP-ICG-C18を作製し。LP-ICG-C18を含んだ腫瘍の同定は近赤外光systemを用いることで容易であった。さらにHer2修飾し、抗原抗体反応の確認を行った。ICG内包有機ナノシリカ粒子(ICG-QD)を作製し、検討を行ったところ得られるシグナルはより強力であった。同プローブを用いたHer2陽性腫瘍の術前診断への基盤となるものと考えられた。
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