これまでに、肝細胞癌の特異的抗原としてHeat Shock Protein (HSP) 70を同定し、HSP70-mRNA導入樹状細胞 (DC) 療法を考案し、Phase I試験を行い、その安全性と有効性を得た。そこで、細胞療法と比較してより普遍的な癌ペプチドワクチン療法に転換することを考え、抗腫瘍反応を誘導するペプチドの同定を試みた。マルチHLA結合ペプチドと予測された候補について、ELISpot assay 及びELISAによって確認し、安全性をラット及びイヌにて確認した。ペプチド及びアジュバントについて特許出願を行い、複合免疫療法のFirst in Humanの臨床試験を開始した。
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