研究課題
挑戦的萌芽研究
大動脈解離は、強い痛みとともに大動脈中膜が突然断裂する致死的疾患である。突然死がしばしば経験され、救命し得ても慢性期に大動脈脆弱性による様々な合併症を起こす。遺伝性疾患を除いて原因不明であり分子病態は殆ど解明されておらず、安静・降圧の他に内科的治療法は存在しない。今回の研究から、細胞ストレスセンサーであるMRTF-Aが内皮障害、壁内血腫、解離発症を促進しており、MRTF-A阻害薬で解離発症を阻止できることが示された。
分子循環器学