COPAのRNA編集型,未編集型のいずれによらず,過剰発現させると悪性中皮腫細胞の増殖は親株に比べて低下した.また,細胞運動能や浸潤能は,RNA編集型,RNA未編集型のいずれのCOPAを過剰発現させても変化が認められなかった. また,細胞ストレスがRNA編集型COPAの発現を制御する現象を解析するために悪性中皮腫細胞を様々な細胞密度で培養したところ,低密度よりも高密度で細胞培養を行った時にRNA編集型COPAの産生が増加した.低酸素+低グルコース,あるいは低酸素+高グルコース条件下で培養すると悪性胸膜中皮腫細胞のRNA編集型/RNA未編集型COPAの産生比はグルコース濃度異存しなかった.
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