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2014 年度 実施状況報告書

Kinomeを用いた肺癌転移能の包括的解析

研究課題

研究課題/領域番号 26670626
研究機関京都大学

研究代表者

伊達 洋至  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60252962)

研究分担者 毛受 暁史  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30527081)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワードin vivo selection法 / HARA細胞 / Lewis株 / H460 / PC14
研究実績の概要

平成26年度は、マウスモデルでのin vivo selection法を用いた高転移株の作成および実際の転移能の確認を行った。4種類の細胞株(PC14、HARA細胞、Lewis株、H460)について、親株はほとんど肺転移を起こさないのと比較して、肺転移巣の非常に多い高転移株の作成ができた。Lewis株のみ皮下移植モデルにより皮下腫瘍の作製が可能であったため、同モデルを用いたが、他の3株については、皮下腫瘍および肺同所移植モデルの作成がうまくいかなかったため、尾静脈からの注入を行い、4-6週間の培養を行った。肺転移巣があることを確認後、その転移巣のみを切除して、mediumを入れたシャーレでさらに2週間ほど継代し、線維芽細胞がみられなくなってから、再度、マウスへの移植を行った。これを3-5回繰り返し、各細胞株において肺転移能が増強していることを確認した。
これら4組の細胞株の溶解液をRIPA bufferにて作成し、WesternBlottingにて、浸潤転移を増強するEpithelio-mesechymal transitionやCancer stemnessに関わるマーカーを解析した。
またkinomeに関しては、まず我々の大学内におけるMassSpectromy解析部門でも解析可能かどうか検討することとした。同部門に依頼して、細胞溶解液の免疫沈降後の解析についての条件検討を行い、解析を行う上で問題のないことを確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

高転移株作成のための親株の選定、購入、取得や、高転移株の実際の作成に当初の計画より時間がかかり、遅れ気味である。

今後の研究の推進方策

平成27年度には、これらの細胞株のペアを用いて網羅的な解析を行う予定である。Kinobeadsによるkinomeのほか、抗リン酸化抗体を用いたphosphoproteomeなども行う予定にしている。

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公開日: 2016-05-27  

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