研究課題
本研究は非小細胞肺癌に対するREIC/Dkk-3遺伝子発現アデノウイルスベクター (Ad-REIC) による個別化遺伝子治療の開発を目的としている。前年度ではマウス肺癌細胞株およびマウス悪性胸膜中皮腫細胞株を用いて、アログラフトマウスモデルを樹立し、直接的な抗腫瘍効果のみならず免疫学的な機序を介した抗腫瘍効果を確認し、さらに採取した腫瘍よりNK細胞の活性化やマウスMHC Class I分子の発現上昇を確認した。この研究成果を踏まえ、平成28年度は申請者の研究室で樹立した肺癌の薬剤耐性株(シスプラチン・ドセタキセル等の抗癌剤およびゲフィチニブ・アファチニブ等のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤に対する耐性株)においてもAd-REICの抗腫瘍効果を検討した。また、前年度までの研究成果をAnticancer Research誌に投稿し、掲載された。
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Anticancer Research
巻: 37 ページ: 301-307