研究課題/領域番号 |
26670637
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
成相 直 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (00228090)
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研究分担者 |
石井 賢二 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (10231135)
日浦 幹夫 法政大学, スポーツ健康学部, 教授 (10327918)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | PET / 近赤外線 / オピオイド受容体 / 脳血管障害 / 運動負荷 |
研究実績の概要 |
昨年度末に本研究の臨床研究保険が承認されたため本年度から運動負荷時の脳血流計測を開始することが出来た。 ただし、近年のPETカメラの新機種への変更のため、既に取得した健常被験者の計測データーをコントロールとして使用できないことが判明したため、本研究の目的である脳血管障害患者の計測を行う以前に再度健常者データーベースを構築する必要が発生したためその計測を開始した。本年度中に目標は達成することができたので前年度末から患者計測を開始することが出来た。28年度において被験者数を増やすため現在被験者を募集している。 本研究のもう一方の柱である脳内オピオイド受容体結合能計測の基となる健常被験者研究の論文を投稿中であるが、被験者の少なさを指摘されるにいたりこちらも健常者再計測を必要とした。改訂した上で再投稿中である。 また本年度より、本研究に従事するために教室の大学院修士課程に受け入れた大学院生の研究活動も開始した。研究テーマとしては、既出版の運動負荷中の脳血流計測のみで無く運動終了後の脳血流変化に関しても解析することとし解析環境の整備を本研究費で行った。またPET脳血流を対比して同被験者で経時的な前頭葉脳血流変化を近赤外線法にて計測するという研究も開始した。この二つの方法の対比により負荷による血流変化がより高い時間解像度で計測できるようになったため患者研究に関してもより非侵襲的な手法である近赤外線を用いて行う可能性も出てきたため今後の研究のために有用なデーター取得となった。 大学院生の活動補助(学会参加および発表費用、解析ソフトウェアーの購入)に本研究費を使用した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
前述のように前年度の臨床研究保険締結にかかった時間、健常者計測数を増やすあるいはやり直す必要が生じたため目的としている患者計測の開始が遅れている。しかし前述のごとくこれらが完了したので患者計測を開始できた。
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今後の研究の推進方策 |
運動時脳血流計測を行える脳血管障害患者を多数リクルートし計測を重ねる予定である。当面研究年度内の患者脳血流計測に集中する。一方で、患者計測においても近赤外線法との対比を行っていく予定である。オピオイド受容体計測の患者における計測はこれらが終了し次第となる予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
前述のように健常被験者のデーター収集を再度行う必要が発生し、目的としている脳血管障害患者の計測は次年度に集中的に行う事になった。そのためそれに要する費用を意図的に残存させた。
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次年度使用額の使用計画 |
本研究の最終目的である脳血管障害患者の計測を可及的に多くの被験者を募集した上で行う計画である。
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