研究成果の概要 |
本研究ではタンパク質の絶対定量値を取得できる独自のプロテオミクス技術を用いた新規の膠芽腫サブタイプ分類の樹立を試みた。相互排他的な発現パターンを示すEGFR, ERBB2, PDGFRαに着目し、初発膠芽腫をEGFR群25例、PDGFRα群11例、ERBB2群7例に分類した。PFS中央値はそれぞれ8.3, 12.8, 37ヶ月で、OS中央値はそれぞれ16.1, 17.9, 25.7ヶ月であり、ERBB2群でPFS, OSが延長する傾向があった。以上の結果から、絶対定量プロテオミクスによるチロシンキナーゼの絶対発現量に基づいた膠芽腫のサブタイプ分類が可能であると考えられた。
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