研究課題
3-matic 7.0と呼ばれるソフトで分岐部動脈瘤の理想モデル および複雑な形状の動脈瘤としてブレブモデルを作成した。ブレブモデルは先端、側部、前方にブレブを付けた3種類のモデルを作成し、全てのモデルの形状データはMimics Innovation Suiteにてstereolithographyで出力した。格子作成はANSYS ICEM CFD 14.5で行い、最小格子サイズは0.1 mmとし、tetrahedral elementsでvolume meshを作成した。さらに血管壁において安定した速度勾配を担保するために3層のprism elementsを追加した。数値モデリングはANYS CFX 14.5で行った。血流は非圧縮性のニュートン流体で、連続の式およびナビエストークスの式を基礎方程式とした。4つのモデルのドームにおける血流速度の三次元流線を可視化し、壁剪断応力および壁剪断応力ベクトルのゆらぎを示すoscillatory shear index、OSIを定量した。複雑な三次元血流の定量化を可能とする新しいパラメーターとして時間依存性のゆらぎ oscillatory velocity index (OVI)、ベクトルに沿った速度勾配 flow velocity gradient (FVG)、速度勾配ベクトルの時間依存性ゆらぎ fluctuation FVG index (FFI)を考案し、三次元血流領域内における速度ベクトルに基づき計算式を作成した。完成した新しいパラメーターが動脈瘤の破裂と関連するか、現在までに蓄積した動脈瘤データベースで、後方視的に従来のパラメーターと比較検討しつつ検証した。
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J Neurosurg
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AJNR Am J Neuroradiol
CI研究