悪性神経膠腫におけるO6-methylguanine-DNA methyltransferase (MGMT) geneの不活化は、temozolomide(TMZ)の有効性と関連しているため、MGMT阻害剤の開発により本疾患の予後改善が期待される。我々は、computational drug designによるin silico手法を用いて新規MGMT阻害剤の創製を行った。まず候補薬を化合物ライブラリーから複数抽出し、ヒトglioma cell lineを用いた抗腫瘍効果検証実験を行い、パパべリン塩酸塩を対象薬とした。そしてマウス皮下腫瘍モデル実験おいて対象薬の腫瘍増殖抑制効果を確認した。
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