研究課題
ヒトの骨は運動器として重要や役割を担うとともに骨髄造血の恒常性を維持するのに必須な組織である。特に骨芽細胞系細胞は造血幹細胞ニッチの構成に重要な役割を担っているが、そのメカニズムは十分に明らかにされていない。申請者は、脊椎動物の進化における骨の形態と機能の変遷を解析する過程で、カエルの骨髄では造血系細胞が骨表面に局在していることを見いだし、カエルは骨芽細胞系細胞と造血の相互作用を解析するのに適したモデルと考えた。本研究では、魚、カエルにおける骨芽細胞の造血幹細胞支持能をマウス、ヒトと比較検討することにより、脊椎動物の進化における骨髄造血幹細胞ニッチの獲得機構の理解を深め、ヒトの骨と骨髄造血機構/造血系疾患との関わりを探る新たな基盤を創成することを目的とする。今年度は、ゼブラフィッシュの骨組織より骨芽細胞様細胞の採取法とアフリカツメガエルの長管骨骨髄をflash-outし、骨表面の骨芽細胞様細胞を酵素消化法で採取する方法を検討し、骨芽細胞様細胞の取得が可能な状況となった。マウスでは成長マウス骨髄から採取した骨芽細胞様細胞を用いる。また、In vivoイメージングで血管系を同定するためにAngioSenseを骨を同定するためにOsteoSenseをマウスとアフリカツメガエルに投与し、蛍光観察による観察を検討中である。
3: やや遅れている
カエル骨髄細胞のFACS解析によるside-population (SP) 細胞が効率よく採取できず、現在、この点を検討中である。また、5-FU投与実験による実験も効率よく実施できなかった。
カエル骨髄細胞のFACS解析によるside-population (SP) 細胞の採取法と5-FU投与実験による実験を効率良く推進できるようにする。
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