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2016 年度 実績報告書

骨特異的プロモーター+レポーター遺伝子導入ES細胞を用いた骨再生の新たな試み

研究課題

研究課題/領域番号 26670669
研究機関宮崎大学

研究代表者

大田 智美  宮崎大学, 医学部, 医員 (80644096)

研究分担者 帖佐 悦男  宮崎大学, 医学部, 教授 (00236837)
関本 朝久  宮崎大学, 医学部, 講師 (60305000)
荒木 正健  熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 准教授 (80271609)
荒木 喜美  熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 教授 (90211705)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードES細胞 / 骨特異的プロモーター / トランスジーン / 骨分化特異的培養 / 骨再生
研究実績の概要

整形外科領域における骨折などの観血的治療の際に、骨粗鬆症などによる高度骨欠損に対して大量の骨移植を必要とする場面を臨床現場では数多く経験するが、現在でも人工骨や同種骨移植にたよらざるを得ないのが現状で、十分な自家移植骨を得ることは困難である。これまでの骨再生研究においては骨髄間葉系細胞を用いた多数の骨分化誘導の報告があるが、その量や分化効率、増殖能は限られており、いまだ臨床治療に十分なレベルに達していない。一方でES細胞の持つ高い自己複製能と旺盛な増殖能は、組織再生の面で非常に大きな利点であると言える。これまで移植医療には、拒絶反応、感染、倫理的問題があったが、2006年のiPS細胞の登場でこれらの問題が一挙に解決できるようになり、今後骨再生においても、ES細胞の効率的かつ安全な分化増殖制御法の確率は極めて重要と考える。
現在、マウスES細胞を効率的に骨組織へ分化させるプロトコールを標準化している。本研究は骨組織に特異的に発言するプロモーターにレポーター遺伝子を接続したトランスジーンを作製し、そのトランスジーンをエレクトロポレーション法でマウスES細胞に導入して、骨専用培地で特異的かつ効率的にES細胞を骨組織へ分化誘導させることを目的としている。現時点で4種類のトランスジーンの制限酵素地図は完成しており現在構築中である。今後これらのトランスジーンを完成させ、ES細胞に導入し、それぞれのES細胞を培養しながら骨分化増殖能を評価する。本研究の最終的な目標は、テーラーメイド医療として、骨をin vitroで形成し骨再生医療に抱擁できる基盤を作製することである。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] Development of an efficient screening system to identify novel bone metabolism-related genes using the exchangeable gene trap mutagenesis mouse models2017

    • 著者名/発表者名
      Syuji Kurogi, Tomohisa Sekimoto, Taro Funamoto, Tomomi Ohta, Shihoko Nakamura, Takuya Nagai, Mai Nakahara, Kumiko Yoshinobu, Kimi Araki, Masatake Araki, Etsuo Chosa
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 7 ページ: 40692

    • DOI

      Sci Rep. 7: 40692, 2017

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 可変型遺伝子トラップ法で作製したTmem161a欠損マウスは 明らかな骨量増加を呈する2016

    • 著者名/発表者名
      永井琢哉
    • 学会等名
      第31回日本整形外科学会基礎学術集会:福岡国際センター
    • 発表場所
      福岡市・福岡国際センター
    • 年月日
      2016-10-13 – 2016-10-14
  • [学会発表] 可変型遺伝子トラップ法で作製したLima1/EPLIN欠 損マウスは骨芽細胞間接着異常を認め骨量減少を呈する2016

    • 著者名/発表者名
      中村志保子
    • 学会等名
      第31回日本整形外科学会基礎学術集会:福岡国際センター
    • 発表場所
      福岡市・福岡国際センター
    • 年月日
      2016-10-13 – 2016-10-14
  • [学会発表] 可変型遺伝子トラップ法を用いたlamin B receptor変異マウスは成長障害をきたす2016

    • 著者名/発表者名
      舩元太郎
    • 学会等名
      第31回日本整形外科学会基礎学術集会:福岡国際センター
    • 発表場所
      福岡市・福岡国際センター
    • 年月日
      2016-10-13 – 2016-10-14
  • [学会発表] 可変型遺伝子トラップ法を用いた骨軟骨異常を来す新規遺伝子 改変マウスライブラリー構築2016

    • 著者名/発表者名
      黒木修司
    • 学会等名
      第31回日本整形外科学会基礎学術集会:福岡国際センター
    • 発表場所
      福岡市・福岡国際センター
    • 年月日
      2016-10-13 – 2016-10-14
  • [学会発表] 可変型遺伝子トラップ法を用いた骨軟骨疾患に関与する新規遺伝子 群のライブラリー構築2016

    • 著者名/発表者名
      関本朝久
    • 学会等名
      第89回日本整形外科学会学術総会
    • 発表場所
      横浜市・パシフィコ横浜
    • 年月日
      2016-05-12 – 2016-05-15

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公開日: 2018-01-16  

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