本研究は、痛みを患者がどのようにとらえるかについての検討を、質問票(SF-MPQ2など)を用い、痛みの患者や痛覚感受性の異なる精神疾患患者の研究を通じて行い、音に対するとらえ方の個人差を明らかにするために、痛みを伴う患者と健康被験者の性格傾向の違いに着目した研究を行った。その結果、今回解析対象としたの患者では痛みの情動的側面への影響は、持続する痛みで強いことが示唆され、痛みの情動的側面の高いスコアは日常生活の困難度につながることが明らかになり、患者の症状把握は強い間欠的な痛みよりはむしろ持続的な痛みにフォーカスをおいて考える必要があることが明らかとなった。
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