MANFは小胞体ストレスにより誘導されるタンパクであり、海馬では神経保護的な作用を示す。本研究では末梢神経損傷後の一次知覚神経における小胞体ストレスとMANF発現の関係を調査した。ラットSNLモデルを作成し、痛覚過敏を行動解析により調査するとともに、L4、L5神経節を採取して小胞体ストレスマーカーとMANFの発現を定量した。 ERストレスマーカー、MANFともに神経損傷により増加した。ERストレス阻害剤pifithrinは痛覚過敏とMANFの発現が抑制し、神経損傷後のERストレスがMANFを介して神経障害性痛に関与している可能性が示唆された。
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