転移を有する腎癌等の患者で、治療前、治療中の血清・血漿を採取。タンパク、エキソソームmiRNAを得、薬物療法耐性にかかわる核酸を含む血清マーカーを同定する。今回、進行腎癌の治療薬であるアキシチニブ(AXT)で治療した進行腎癌患者血清中のmiRNAや血清蛋白の発現と予後の関連を解析した。 AXT投与後miR-21低下群は有意に無増悪生存期間が延長した。AXT投与4週後の血清PAI-1濃度が0週より低下した群で、有意にPFSおよびOSが延長し、0週での濃度が高い群で有意に奏功率が良好であった。以上より、AXT治療前後の血清miR-21や血清PAI-1濃度がバイオマーカーとなりうると考えられた。
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