多施設共同研究にて前向き登録制で尿路上皮癌症例の検体を収集し、表在性膀胱癌60例、浸潤性膀胱癌40例、転移性尿路上皮癌34例の50癌関連遺伝子の変異解析、FGFR3-TACC3融合解析を行った。FGFR3-TACC3融合はRNA-FISHにより5例で検出された。FGFR3遺伝子の変異は表在性の45%、浸潤性の18%、転移性の3%で検出され、既存の報告における頻度と概ね一致する結果が得られた。FGFR3の変異と融合は1例を除き排他であった。研究開始後3年間の予後調査を行う予定であり、遺伝子プロファイルと予後との関連についての検討も進めていく予定である。
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