腎・尿路系の正常・異常な発生過程に関して、遺伝子改変動物、子宮外発生法、組織計測と数理解析などを用いて、収斂伸張や上皮幹細胞増殖調節などによる尿管上皮の伸長など器官形成、ならびにネフロン数調節などの組織形成の機構を解析した。 器官形成について、尿管の伸長に収斂伸長機構が寄与すること、尿管上皮幹細胞数の増加にinterkinetic nuclear migrationが関与すること、尿管・腎臓の発生におけるWnt5a/Ror2シグナルの役割などを明らかにした。組織形成について、子宮外発生法により胎生期にACTH産生細胞を生着させ、生後の影響について成熟期に至ったマウスの臓器標本を解析中である。
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