研究課題
1)切迫早産で入院した63サンプルの便を用いてメタゲノム解析を行なった。プロバイオティクス製剤であるビオスリー(1日3g)を内服前後で便を採取でき、メタゲノム解析できた症例が30名あり、16名が早産に至り、14名が正期産であった。2)早産群ではEscherichia/Shigellaが多く、Clostridium XIVaが減少していた。3)各症例で、PCA Score Plotを作製し、ビオスリー前後での変動を見たところ、変動が大きな例が早産群で多かった。PCA bioplotで各菌種毎の変動を検討したところ、Escherichia/ShigellaとBacteroidesの変動が大きいことが判った。4)群間比較したところ、早産群(治療前)と非早産群(治療前)、早産群(治療前後)、非早産群(治療前後)で有意な変動を示すgenus/speciesは見つからなかった。5)食生活と早産との調査では、味噌汁の摂取と早産率の間に有意な逆相関を認め、食生活の改善が早産率の減少につながる可能性を指摘できた。6) 子宮内膜症性卵巣嚢胞(N=8)、非子宮内膜症卵巣嚢胞患者(N=5)、健常人(N=17)の腸内細菌を検討した。PCA(genus)では、子宮内膜症患者の幾つかのサンプルで正常コントロールに比べてMegamonasの増加や、Parabacteroidesの減少が見られた。群間比較では、正常コントロール、子宮内膜症、非子宮内膜症での二群比較において有意な変化を示すgenus/speciesは見つからなかった。
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