研究成果の概要 |
子宮内膜症の元となる幹細胞を同定するために、卵巣子宮内膜症の手術検体から上皮細胞、間質細胞を純化し、培養を行った。これらの細胞にTERT, cyclinD1, CDK4の発現ベクターを導入して不死化細胞株を樹立し、これらに対して組織幹細胞マーカー、癌幹細胞マーカーとして知られる各種分子抗原を指標としたフローサイトメトリー解析を行い、各々のマーカーを発現する細胞を単離し、細胞のcharacterizationを行った。その結果、CD44陽性細胞は有意に浸潤能が亢進し、高率にsphere形成能を認めた。これらのことからCD44陽性細胞が幹細胞性格を有する細胞集団を含んでいる可能性が示唆された。
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