研究課題/領域番号 |
26670720
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
近藤 英治 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (10544950)
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研究分担者 |
最上 晴太 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40378766)
小西 郁生 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90192062)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | iPS細胞 / 血管内皮細胞 / リモデリング / 妊娠高血圧腎症 |
研究実績の概要 |
【ヒトiPS細胞由来の血管内皮細胞と不死化EVTの共培養における遺伝子発現変化】 ヒトiPS細胞由来の血管内皮細胞と不死EVTを接触条件下で24時間培養し、それぞれの細胞をフローサイトメーターで分別・回収した。ヒトiPS細胞由来の血管内皮細胞の単独培養では生細胞が79.7%であったのに対し、共培養中のヒトiPS細胞由来の血管内皮細胞の生細胞は49.7%と減少傾向にあった。 また、ヒトiPS細胞由来の血管内皮細胞の単独培養ではCD144陽性細胞が69.8%であったのに対し、共培養中のヒトiPS細胞由来の血管内皮細胞のうちCD144陽性細胞は37.0%と減少傾向にあった。 ヒトiPS由来の血管内皮細胞は、培養開始前にCD144が陽性であった細胞のみを分離して使用している。単独培養条件でも24時間後にはCD144陽性率が減少しており、時間経過とともに血管内皮としての性質が消失していく可能性が考えられた。さらに、不死化EVTとの共培養では単独培養より生細胞率、CD144陽性率ともに減少しており、不死化EVTとの接触により血管内皮としての性質が減じていく可能性が考えられた。なお、同実験は2回行い同様の傾向が示されている。今後実験を重ね検討していきたいと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
入共培養後に分別・回収した細胞からはmRNA抽出を試みたが、抽出量が少なく関連遺伝子の解析やマイクロアレイ解析にまでは至っていない。共培養後に効率よくmRNAを抽出する方法につき検討中である。
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今後の研究の推進方策 |
今後、共培養後の細胞より十分なmRNAを抽出し、DNAマイクロアレイ解析を行ってからssGSEAを行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
該当金額では必要試薬の購入が難しく、次年度予算と合わせて必要試薬購入予定として、繰り越しとした。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度予算と合わせて、試薬代に充当する。
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