• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実施状況報告書

胎盤の転写後調節機構と胎児発育との関連解析

研究課題

研究課題/領域番号 26670734
研究機関独立行政法人国立成育医療研究センター

研究代表者

秦 健一郎  独立行政法人国立成育医療研究センター, その他部局等, その他 (60360335)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワードエピジェネティクス / 胎盤
研究実績の概要

代謝調節にかかわるレプチンや、その下流の肥満因子として知られるFTO 遺伝子(Fat mass and obesity-associated gene)は胎盤で発現しているが、これらの遺伝子欠損マウスは様々な生殖発生異常を呈し、ヒトでも胎児発育や合併症妊娠との関連が示唆されている。最近、上記のFTO 遺伝子がmRNAの転写後修飾因子であることが示された。一方、FTO遺伝子の胎盤での発現量と出生体重は逆相関することから、胎盤における転写後調節は、胎児発育に促進的に働くことが推測される。そこで本研究は、胎盤における転写産物の転写後調節状態を解析し、胎児発育に関連する新たな分子メカニズムの同定を目指した。本年度は、コントロールデータのなる正常分娩例の胎盤を用いた解析を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

同意取得から核酸精製までの解析体制を確立し、転写後調節を評価するためのRNA解析手技までを確立した。

今後の研究の推進方策

初年度に引き続き、症例の妊娠分娩経過情報(分娩歴、母年齢、妊娠中の体重変化、母BMI、妊娠週数、出生時体重、身長、胎盤重量、胎盤重量/出生体重比)と、胎盤RNAの転写後調節状態との比較解析を行う。

次年度使用額が生じた理由

雇用予定者の都合により人件費が予定より低くなった。また本年度は、他の研究計画で精製した試料の利活用等のおかげで、試薬等を節約することができた。

次年度使用額の使用計画

今年度以降、詳細な再解析による高精度の検証のために、あるいは症例数を増やすために、次年度使用額を活用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 生殖と発生異常にかかわるエピゲノム変化と環境の影響2015

    • 著者名/発表者名
      秦健一郎
    • 学会等名
      日本衛生学会
    • 発表場所
      和歌山
    • 年月日
      2015-03-26
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2016-05-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi