研究課題
研究計画に基づき、初年度は内耳展開の手術術式の改良、頭部固定などの撮影条件の最適化を中心に行った。麻酔条件についてはチオペンタール腹腔投与とエピネフリン含リドカイン局所麻酔を組み合わせ、イソフルラン吸入で維持した。頭部固定についてはナリシゲ社の固定器具に一部改良を加え骨の粗動を抑えることは出来るようになったが、頂回転を開窓するとリンパ漏出するため内耳基底板が動いてしまう。リンパ漏出は呼吸と同期するため固定が難しい。人工呼吸器を用い、撮影プロトコルを2分以内に短縮し一時的に呼吸を止める方法、もしくは撮影後の処理で補正する手法を検討している。高速多光子レーザー走査型顕微鏡が導入された後は、thin skull window techniqueの応用にチャレンジしている。モルモット蝸牛頂回転の骨を限りなく薄くするところまでは可能になったが、(当然のことではあるが)蛍光試薬の導入経路が無くなった。多光子顕微鏡を用いると血管条やライスネル膜などは蛍光標識をしなくても第2高調波発生(SHG)イメージングが出来るので、例えばメニエール病モデルなどの内リンパ水腫の研究に移行することも可能だが、当初の研究計画とは脱線するため次年度以降に行う方針とした。正円窓経由で蛍光試薬を導入を試みている。
3: やや遅れている
研究計画通りに進めているが、現在蛍光試薬のloading条件を模索している段階である。研究計画当初から最も難関な部分であることは予測していたことである。
現在は蛍光試薬のloading条件を模索している段階である。最適化が済み次第、音刺激における内耳有毛細胞の興奮、カルシウム濃度の変化を、細胞レベルの解像度で時空間的パターンの解析を行う。
計画的に使用している。わずかに余剰金が出た。
これまで通り計画的に使用する。
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