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2015 年度 実施状況報告書

新規ドラッグデリバリー理論と新世代シスプラチンによる頭頸部癌治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 26670739
研究機関金沢大学

研究代表者

吉崎 智一  金沢大学, 医学系, 教授 (70262582)

研究分担者 遠藤 一平  金沢大学, 大学病院, 助教 (30547154)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード頭頸部癌 / drug delivery system / シスプラチン
研究実績の概要

金沢大学薬学部にて新規開発された次世代プラチナ製剤である電荷型白金抗癌剤(カチオン型シスプラチンとアニオン型シスプラチン)による頭頸部癌新規治療戦略開発を目的とし、下記のごとく研究が進行中である。
①in vitro:抗腫瘍効果:頭頸部癌細胞株OSC-19、OSC-20対して、新規2剤と従来のシスプラチンを添加し、MTT assayにてin vitroにおける抗腫瘍効果を比較した。IC50値は新規2剤が従来薬と比し高い結果となっており、従来薬よりもin vitroでの活性が高いことが示された。追加実験として、シスプラチン耐性OSC-19/OSC-20を作成した。耐性細胞株に対しても同様の実験を行う予定である。
②in vivo:抗腫瘍効果:ヌードマウス背部皮下にOSC-19移植し担癌マウスを作成し、薬剤投与の予備実験を行った。現在マウス数を増やして本実験を進行中である。
③骨浸潤モデルマウスの作成:ヌードマウス咬筋にOSC-19を筋肉内注射し、骨浸潤を伴うモデルマウスを作成した。マウスCTを用いてそれを撮影した。現在画像解析を用いて浸潤の量的評価方法を検討中である。
④Patient-derived xenograftモデルマウスの作成:臨床検体を用いてそれをNOD/scidマウスに移植した(およそ20例)。その内、3例で生着を認めた。生着したマウス背部腫瘍を更に継代し、生着を確認した。以降、第3世代以降でマウス数を増やし、新規モデルとして抗腫瘍効果を測定する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

電荷型白金製剤においてin vitroにおいて想定どおりのデータが得られたから

今後の研究の推進方策

次世代プラチナ製剤である電荷型白金抗癌剤(カチオン型シスプラチンとアニオン型シスプラチン)も用いて引き続き頭頸部癌での抗腫瘍効果等の評価を予定している。腫瘍評価についてはPatient-derived xenograftも併用していく予定である。

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公開日: 2017-01-06  

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