眼組織基底膜の糖化最終産物(AGE)検出と生体内におけるAGE検出臨床機器の開発を目的に研究を行った。AGEは様々な臓器障害を引き起こすが、種々の老化に伴う機能障害をGEの沈着した全身基底膜の器質的異常と一元的に捉え、それを安定的に測定する評価法を開発することは極めて有用である。眼球は血管はじめ組織の観察が容易な場所であり、身体状況を透見できる「全身の窓」である。モード固定式チタニウム・サファイアレーザー光源の波長を変化させ、AGE由来強散乱を発生させる至適波長を決定することができた。また作動距離が30mm以上の対物レンズを用いることで、網膜や水晶体が評価しやすい場所であることも確認できた。
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