培養ヒト角膜内皮細胞亜集団がエネルギ代謝を異にすること、幹細胞様増殖性亜集団が解糖系代謝に偏諱し、細胞相転移(CST)細胞でPyruvate→Lactate経路が高進する。成熟分化細胞ではミトコンドリア依存性のOXPHOSが主たるエネルギ代謝経路となることが判明した。培養ヒト角膜内皮細胞の分化度は主としてCD44の発現強度と逆相関し、成熟分化段階ではCD44発現は陰性化し未分化細胞では強陽性である。ピルビン酸も乳酸も成熟分化細胞の比率に負相関し、未分化CST細胞の構成比に正相関する。アミノ酸代謝においても亜集団間に階層性が認められた。成熟分化細胞ではSer, BCAAの消費が高い。
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