研究課題
ヒトと同じ眼球構造を持つカニクイザルにおいて眼疾患モデル動物を作成するために、カニクイザル受精卵へCRISPR/Cas9システムを用いたゲノム編集技術を応用した。FSHおよびhCGを雌ザルに投与し、成熟卵子を回収した。また、精子は採取した射出精液を洗浄し、回収した。顕微授精により雄雌前核を持つ受精卵を作出し、この前核に目的の眼疾患遺伝子の変異を誘導するように構築したCRISPR/Cas9発現ベクターを注入した。このベクター注入卵について体外培養および胚移植を行った。体外培養したベクター注入卵は胚盤胞に発生し、これからES細胞が樹立された。このES細胞において目的遺伝子の変異が誘導されていることが確認された。また、ベクター注入卵の胚移植を行ったところ、2個体で妊娠が成立した。その内1個体は流産したものの、1個体が妊娠を継続し、雌の新生児を得るに至った。しかしながら、新生児血液や胎盤などで目的遺伝子の変異は確認できなかった。ES細胞で変異が誘導されたことから、実験を継続することで遺伝子変異を持つカニクイザルが得られることが期待される。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (11件) (うち査読あり 11件)
The Journal of Biological Chemistry
巻: 290 ページ: 2784-2797
10.1074/jbc.M114.593384.
Documenta Ophthalmologica
巻: 130 ページ: 49-55
10.1007/s10633-014-9464-8.
Acta Ophthalmologica
巻: 93 ページ: e214-217
10.1111/aos.12534.
Journal of Ophthalmology
巻: 2014 ページ: 210947
10.1155/2014/210947.
Ophthalmic Genetics
巻: 12 ページ: 1-9
Experimental Eye Research
巻: 128 ページ: 83-91
10.1016/j.exer.2014.09.008.
Investigative Ophthalmology and Visual Science
巻: 55 ページ: 83-91
10.1167/iovs.14-14453.
PLoS One
巻: 9 ページ: e108721
10.1371/journal.pone.0108721.
巻: 12 ページ: 1-8
BioMed Research International
巻: 2014 ページ: 606951
10.1155/2014/606951.
Journal of Vision
巻: 14 ページ: pii: 4
10.1167/14.11.4.