BLOTCHIP―MS法により、敗血症患者の血中ペプチドを網羅的に解析した。敗血症患者20名のうち、播種性血管内凝固症候群(DIC)合併有無の2群間で血中ペプチドのディファレンシャル解析を行い、13個のMSピークをDIC診断のマーカー候補として選抜した。さらにROC解析でAUC = 1となる組合せを求めたところ、4ピークの組合せ11組が見つかった。このうち出現頻度が高いペプチドについて精密質量測定およびMS/MS構造解析を行ったところ、m/z = 2743と2886のペプチドはそれぞれ27個のアミノ酸から成るα2-HS-glycoproteinとfibrinogen β chainであった。
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