研究成果の概要 |
ヒト白血球抗原(HLA)は、免疫系が自己と非自己を区別する上で重要な役割を果たしている。我々はHLA-A ,B ,DRB1の3ローカスにおいてホモ接合を呈する歯髄細胞を収集している。このようなHLAローカスホモの細胞は、他家移植において拒絶されにくいと考えられる。岐阜大学では約300名の提供者から歯髄細胞採取を行い、3ローカスホモ歯髄細胞を3種類得た。しかし、日本人の7割以上をカバーする細胞を発見するのは困難である。そのため、Zinc Finger Nuclease (ZFN)を用いて、HLA遺伝子に変異を導入することにより、疑似的な3ローカスホモの細胞を作製することを試みた。
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