• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実施状況報告書

シェーグレン症候群発症におけるtau蛋白の役割について

研究課題

研究課題/領域番号 26670819
研究機関長崎大学

研究代表者

中村 卓  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (30172406)

研究分担者 佛坂 由可  長崎大学, 病院(歯学系), 講師 (10244089)
片山 郁夫  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (80295089)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワードtau
研究実績の概要

当該年度においては、SK-NSH 細胞を低酸素分圧下にて0-96時間培養することで、tau 蛋白がT231およびS396アミノ酸にて過燐酸化されること、さらに55kDaの大きさを有するtau 蛋白が35kDaの大きさの蛋白に分断されることを確認した。注目すべきは、切断されたtau蛋白では、S396は引き続きリン酸化されているもののT231のリン酸化は認められないことである。したがって、低酸素分圧環境下におけるtau蛋白の切断はこの2つのアミノ酸の間で行われたことを示している。さらに、同様の現象は、SH-SY5Y細胞において、γ-taxilin の発現をsiRNAをつかって抑制することによっても観察することができた。また、このtau蛋白の切断はcalpain依存性であり、GSK-3βの活性化を阻害することによっても抑制されることを見出した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

うえにのべた当該研究期間内に実施すべく予定していたin vitroでの実験計画のうち、50%ー60%程度を達成できたことになる。しかしながら、当初計画にて予定していた唾液腺器官培養をもちいた実験はこの期間内で完了することができなかった。したがって、この実験については時期年度にて実施する要諦である。

今後の研究の推進方策

上記でも示したように、前年度期間中に完了できなかった唾液腺器官培養をもちいた実験においてtau蛋白リン酸化と低酸素分圧ストレスとの因果関係、ならびにtau蛋白のリン酸化ならびに切断とγ-taxilin の発現抑制との因果関係、および当初計画にて予定しているシェーグレン症候群モデルマウス個体あるいは当該マウスより摘出した唾液腺の器官培養をつかった実験完了にまで到達できるよう実験の効率化を図りたい。

次年度使用額が生じた理由

前述したように、当初の計画の1部を完了できなかったために、翌年度への繰り越しが生じた。

次年度使用額の使用計画

当初の計画通りに進める予定である。

URL: 

公開日: 2016-05-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi