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2015 年度 実績報告書

シェーグレン症候群発症におけるtau蛋白の役割について

研究課題

研究課題/領域番号 26670819
研究機関長崎大学

研究代表者

中村 卓  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (30172406)

研究分担者 佛坂 由可  長崎大学, 病院(歯学系), 講師 (10244089)
片山 郁夫  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (80295089)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワードシェーグレン
研究実績の概要

本研究ではまず種々の要因による細胞死機序について、その多様性を捉えることから始めた。検討した細胞死要因としては、低酸素分圧条件下によって惹起される細胞死、電離放射線照射や抗癌剤治療の結果おこるDNA障害にともなう細胞死、および紫外線照射により誘導される細胞死に焦点を当てた。われわれの研究では意外なことに、低酸素分圧条件下で起こる細胞死とDNA障害にともなう細胞死とはその機序に明らかな共通点があることがわかった。すなわち、ともにERストレス並びにその下流にある共通の細胞内刺激伝達経路を使ってdeath signal を伝えているということである。この時そのシグナル経路の基軸となるものはAKT/GSK3β/αNAC/γtaxilin 径路であるということまで本研究では突き止めた。残念なことに、それよりも上流に位置する径路が何であるのかについては本研究機関内に同定することはできなかった。われわれは以前からcPLA2が細胞膜ではなく核膜あるいはER膜に局在すると推測している。実際、cPLA2 直下で働いている酵素であるLOX12/15は細胞膜には存在せず、核膜で働いていることが確かめられている。さらに、われわれは本研究において、cPLA2 欠損マウスより単離した肺線維芽細胞ならびに胎児線維芽細胞では、上記ストレスに対し抵抗性になっていることを突き止めた。この点に関してはまだ十分な解析が進まないままであるが、この結果は、細胞死のメカニズムとcPLA2 とが大きく関わっていることを示唆している。上記研究結果の一部は、以下の論文として報告した。1.Cell Death Dis 2015; 6, e1719; doi:10.1038/cddis.2015.90 および2.Sci Rep 2016; 6, 19051; doi: 10.1038/srep19051

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 2件)

  • [雑誌論文] Length of intact plasma membrane determines the diffusion properties of cellular water.2016

    • 著者名/発表者名
      Eida S, Van Cauteren M, Hotokezaka Y, Katayama I, Sasaki M, Obara M, Okuaki T, Sumi M, Nakamura T
    • 雑誌名

      Sci Rep

      巻: 6 ページ: 19051

    • DOI

      10.1038/srep19051

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著 / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] GSK3β-dependent downregulation of γ-taxilin and αNAC merge to regulate ER stress responses.2015

    • 著者名/発表者名
      Hotokezaka Y, Katayama I, van Leyen K, Nakamura T
    • 雑誌名

      Cell Death Dis

      巻: 6 ページ: e1719

    • DOI

      10.1038/cddis.

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著 / 謝辞記載あり

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公開日: 2017-01-06  

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