唾液検査は、血液検査の代替として注目されている。特に病変の早期発見や予防医療に貢献することが期待されている。申請者らは、これまでに、唾液検査の有用性と問題点などを論文として公表してきた。一方、関節リウマチは、早期治療が関節の変形を抑制できる。近年、自己免疫疾患は、早期発見が大きな課題となっている。本研究では、関節リウマチの診断に特異性の高い抗CCP抗体が、血中濃度依存的に唾液中に分泌されるかという定量性について詳細な検証を行った。その結果、抗CCP抗体は、血液量と唾液量で相関した。このことから、唾液中の抗CCP抗体の検出は、自己免疫疾患の診断に有用かもしれない。
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