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2015 年度 実施状況報告書

歯髄細胞由来TNF誘導因子(DPTIF)受容体の探索研究

研究課題

研究課題/領域番号 26670824
研究機関九州大学

研究代表者

西村 英紀  九州大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (80208222)

研究分担者 讃井 彰一  九州大学, 大学病院, 講師 (70507780)
福田 隆男  九州大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (80507781)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード歯髄細胞 / マクロファージ / TNF-α / 歯髄炎症 / 急性歯髄炎
研究実績の概要

初代培養歯髄細胞、不死化歯髄細胞上清中に含まれるマクロファージからのTNF-α産生誘導因子の解析を行うため、プロテオーム解析を行った。まず、上清中の活性分子がタンパクあるいはポリペプチドであるかどうかを再確認する意味で、上清をトリプシン処理して処理後のTNF-α産生能を検討した、その結果、トリプシン処理により産生が著明に抑制されることを確認した。すなわち、本分子は内毒素などの非ペプチド性の分子である可能性が否定された。
そこで、次にプロテオミクス解析の結果に基づき、①細胞内蛋白でなく細胞外での存在が確認されているもの、②同定されたタンパクのペプチド検出個数が上位に位置するもの、を中心にノックダウン、もしくは組み替えタンパクを用いてTNF-α産生能をバイオアッセイにより検証した。その結果、細胞内での存在と機能が報告されているものの、一部細胞外での存在も報告されている分子量15~25kDaの分子に著明なTNF-α産生能があることが確認された。その活性は1~10 ng/mlの内毒素より強いものであり、ほぼ歯髄細胞上清における活性に匹敵するものであった。すなわち、本分子が求めている分子である可能性を強く示唆する結果であった。
以上の結果に基づいて、今後は本分子に対する抗血清を用いた抑制試験を行い、最終確認することとしている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初、注目していた分子においては抗体による阻害実験で抑制が示されなかった。組み替えタンパクに内毒素が混入していた可能性が考えられた。そこで、求める分子がタンパク性のものか否かを確認するため、トリプシン処理したサンプルで活性確認試験を行った。その結果、目的分子がタンパク性のものであることを再度、確認した。その後、プロテオーム解析を行い、新たな候補分子を見出した。今後、本分子に注目して抑制試験を行う予定である。

今後の研究の推進方策

現在、注目している分子が求めるものであるとすれば、本分子は既知の分子であり、細胞内における機能も確認されており、結合タンパクの存在も報告されていることから、本研究の最終目標である受容体の同定はスムーズに行える。さらに発展させて、細胞内シグナル伝達の解明も可能である。

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公開日: 2017-01-06  

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