本研究は、根尖病巣の大きさに合う粘膜穴を介して歯槽骨に穴を開けて、根周囲の清掃、消毒後、三次元ゲルを充填することで、歯根周囲の再生を促し、歯を保存するというものであった。 1年目は、本研究の仮説を裏付けるために、実際東京歯科大学付属病院での外科的切除根尖病巣摘出標本を分析し、口腔検査学会雑誌に投稿した。同時に、犬に窩洞を形成し、実験に着手した。2年目には、実験的に形成された窩洞を感染させ、洗浄液の分析、歯髄細胞を含むコラーゲンゲルを充填し、検討した。しかし、歯周組織の再生は一部でのみ見られたものの、全周にわたるものではなかった。
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