人工筋肉を歯科矯正治療に応用するために実験を行った。人工筋肉材料として、コイル状の形状記憶合金アクチュエーターを選択して実験を行った。流す印加する電流にはパルス幅変調式で制御した電流を用いた。電圧5.7V、平均電圧0.62Vになるように調整したところ45.8gfの張力が得られた。実験開始後4時間でも44.7gfと97.7%の張力を維持できた。 この結果から一定時間ごとに印加する電流を調整しながら使用すれば長時間に渡ってほぼ一定の力を発揮できることが分かった。このことから印加電流をon-offするようにすることとで持続的な力や間欠的な力、断続的な力を発揮することができると考えられる。
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