研究課題/領域番号 |
26670881
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
杉山 円 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90451814)
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研究分担者 |
末永 英之 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (10396731)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 医用システム |
研究実績の概要 |
歯科矯正治療は、歯科医師の技術と経験をもとに様々な装置を用いて行なわれているが、実際に必要とする三次元的な矯正力と発生する力分布を予測することは極めて困難である。また、顎骨内における歯軸方向・根尖位置の三次元的な形態を正確に把握することは極めて重要であり治療結果に直結する。本研究では、3D-CT 画像が現実に実在するかのように感じられる映像技術とマイクロマシンにより構成されるコンピュータ制御による次世代型の矯正装置・骨延長装置を統合する。拡張現実により実空間に浮かんで見えるCT 画像をコンピュータビジョンによる画像認識により実際の歯の位置に重ね合わせ、三次元的な至適矯正力の制御と発生する力分布の計測および表示を可能とする未来の新しい治療環境を実現することが目的である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画調書の内容と進行状況がほぼ同一のため
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今後の研究の推進方策 |
歯根の実空間への重畳提示、矯正歯科治療シミュレーションに基づいて決定した動的処置終了時の咬合や矯正用ブラケットの最適装着位置の重畳提示。矯正用インプラントアンカー植立の際の設定された埋入位置や方向の三次元的な位置関係のナビゲーション、ブラケットの取り付け位置のナビゲーション、顎矯正手術のナビゲーションなどを行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
高速画像制御コンピュータビジョン開発・改良に用いる部品を次年度に購入するため
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次年度使用額の使用計画 |
高速画像制御コンピュータビジョン開発・改良や非接触応力センサ 開発・改良などに用いる。
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