舌乳頭の擦過試料を用いた客観的味覚検査法の確立を目的として、ヒトの舌から採取した試料を対象として、うま味受容体候補であるT1R1、T1R3、mGluR1およびmGluR4の遺伝子発現について調べた。 その結果、舌乳頭擦過試料に味細胞が含まれること、および、リアルタイムPCR法を用いたシーケンス解析によりヒト由来のβ-actin、Gustducinおよびうま味受容体遺伝子が特異的に増幅されることが示された。以上の結果より、舌乳頭擦過試料のうま味受容体遺伝子発現解析により客観的味覚検査法の臨床応用の可能性が示唆された。
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