本研究は、身体的疼痛に関する緩和技術として、用手リンパドレナージの導入を目指した研究である。この目的達成のために、健康な成人女性に対して用手リンパドレナージを行い、その効果を身体指標を用いて明らかにすることとした。 研究方法は、対象者は健康な35歳以上の女性8名であり、対象者1名につき30分の臥床を対照とし、30分の用手リンパドレナージ実施の場合を介入群とした。結果、用手リンパドレナージを行った方が下肢の周囲計が減少する部位が多いこと、鼠蹊部と膝窩には用手リパドレナージによる介入が必要であることが示唆された。今後は、浮腫を伴わない疼痛に関する評価を行うことが必要である。
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