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2014 年度 実施状況報告書

看護学生のコミュニケーション・スキルの特徴と変化

研究課題

研究課題/領域番号 26670926
研究機関石川県立看護大学

研究代表者

武山 雅志  石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (50381695)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードコミュニケーション・スキル / 看護学生 / 対人過敏性
研究実績の概要

平成26年度においては看護学生のコミュニケーション・スキルの特徴を明らかにするために、他大学の学生と中堅看護師を比較対象としてそれぞれのコミュニケーションに関してはENDOCOREs尺度(藤本・大坊、2007)、関連尺度として友人関係尺度(岡田、2012)を実施した。
研究実施にあたり本学倫理委員会の承認を得た。
看護学生は3大学の2年生合計185名のデータを収集した。他大学学生は2大学の2年生46名のデータを収集した。中堅看護師は2総合病院に勤務する臨床経験5~10年の69名のデータを収集した。
ENDOCOREs尺度の下位スキル(自己統制、表現力、解読力、自己主張、他者受容、関係調整)の平均値を看護3大学で比較し、いずれの下位スキルも有意差を認めなかった。そのため看護3大学の結果をまとめて看護大学生群とした。他大学の学生のデータは1大学41名のデータのみを他大学生群として扱い、看護師69名を看護師群として3群をENDOCOREs尺度の下位スキルについて分散分析を用いて比較した。いずれの下位スキルについても有意差は認められなかった。
ENDOCOREs尺度の下位スキルと友人関係尺度の下位尺度(傷つけられ回避、距離確保、礼儀、傷つけ回避)の相関を3群それぞれで求めた。看護学生群は傷つけられ回避で1下位スキル、礼儀で4下位スキル、傷つけ回避で4下位スキルで有意な相関が認められた。他大学生群は傷つけられ回避で1下位スキル、距離確保で2下位スキル、礼儀で2下位スキルで有意な相関が認められた。看護師群は距離確保で2下位スキル、礼儀で3下位スキル、傷つけ回避で2下位スキルで有意な相関が認められた。3群で相関の出方に違いが認められ、その意味するところの考察を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の予定に近い数のデータを他大学生と中堅看護師については収集することができた。また看護学生については追加で協力していただける大学が確保できたため、当初を上回るデータ数を収集できた。

今後の研究の推進方策

今後は看護3大学の臨地実習スケジュールに併せて継続的なデータ収集とグループインタビューの実施に向けて準備を進めていく。実施時期が重なることが懸念されるのでその点をうまく調整できるようにする必要があると考えている。また学生の研究協力が得られやすいような工夫が必要なため、分担研究者との打合せを密にする予定である。

次年度使用額が生じた理由

当初、連携研究者との打合せを直接することを考えていたがスケジュールが合わないため、メールでの打合せに切り換え旅費が発生しなかったため。

次年度使用額の使用計画

連携研究者を研究分担者に変更しより密な打合せが必要なため旅費等に使用するとともに、研究協力を継続してもらう看護学生への謝金として支出する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 看護学生のコミュニケーションスキルの特徴 -看護学生と他大学学生の比較-2015

    • 著者名/発表者名
      武山雅志
    • 学会等名
      日本
    • 発表場所
      北海道教育大学
    • 年月日
      2015-08-21 – 2015-08-22

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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