研究課題/領域番号 |
26670926
|
研究機関 | 石川県立看護大学 |
研究代表者 |
武山 雅志 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (50381695)
|
研究分担者 |
岩脇 陽子 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (80259431)
北岡 和代 金沢大学, 保健学系, 教授 (60326080)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | コミュニケーション・スキル / 友人関係 |
研究実績の概要 |
2年目にあたる平成27年度においては看護学生のコミュニケーション・スキルの変化を把握することが研究目的である。そのため看護系3大学の3年生に対して臨地実習後にコミュニケーション・スキル尺度(ENDCOREs)と友人関係尺度を再度実施した。さらに臨地実習後にその臨地実習におけるコミュニケーションについて印象に残っている出来事をできる限り具体的に語ってもらうグループインタビューを実施した。 コミュニケーション・スキル尺度と友人関係尺度はA大学90名、B大学83名、C大学83名に実施し、そのうちID番号でマッチングできたのは139名であった。その中のデータ分析が終わっている61名分についての結果では、コミュニケーション・スキルの「自己統制」「解読力」「自己主張」「他者受容」「関係調整」は1%水準で有意な肯定的変化が認められrた。「表現力」については5%水準で有意な肯定的変化が認められた。一方、友人関係の4側面「傷つけられ回避」「距離確保」「礼儀」「傷つけ回避」いずれも有意な変化は認められなかった。今後、すべてのデータを併せて再度データ分析を行う予定である。 以上のように友人関係においては変化は認められないものの、コミュニケーション・スキルにおいてはすべての面で有意差が認められた。 これらの結果を具体的なエピソードから確認するためにグループインタビューを8グループ合計65名の学生に実施した。現在、逐語録をおこしている途中でありそれが終わり次第、結果の分析を行う予定にしている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
逐語録作成を依頼する予定だったアルバイトの体調不良により、グループインタビューの逐語録おこしに時間がかかっているため、その分析が遅れている。
|
今後の研究の推進方策 |
グループインタビューの逐語録おこしは遅れているものの、平成28年度半ばから12月にかけて3回目の調査実施とグループインタビュー実施の予定はほぼ立っているため、データ収集については心配ないものと考える。
|
次年度使用額が生じた理由 |
グループインタビューの逐語録おこしのアルバイトをお願いする予定の方が体調不良のため、平成27年度はお願いできなくなったため残額が生じた。
|
次年度使用額の使用計画 |
グループインタビューの逐語録については代わりのアルバイトに依頼し作成する。
|