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2014 年度 実施状況報告書

看護技術の熟達化過程に伴う「感情変化」と「習熟度」に関する実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 26670931
研究機関福岡県立大学

研究代表者

永嶋 由理子  福岡県立大学, 看護学部, 教授 (10259674)

研究分担者 於久 比呂美  福岡県立大学, 看護学部, 助教 (10512022)
藤野 靖博  福岡県立大学, 看護学部, 助教 (20405559)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード看護技術 / 血圧測定 / 感情 / 熟達
研究実績の概要

本研究は、看護技術の熟達化過程に伴う「感情変化」と「習熟度」に関する実証研究である。認知心理学では熟達化を、安定して行為が達成されている側面(「手際のよい熟達」)と、状況の変化にきわめて柔軟に対処する側面(「適応的熟達」)の2つの特徴を捉えている。本研究では、「手際のよい熟達」から「適応的熟達」に至る過程に着目し、その過程で起こる「感情喚起」の変化を心理学的及び科学的な視点から実証していくとともに、感情の変化による熟達化過程への影響度を検討することにある。
平成26年度計画として、文献レビューと実験計画(実験プロトコール)の立案を行った。Ⅰ.データの収集方法について、1)血圧測定に時間制限は設けない。2)血圧測定は、実習室の一角をカーテンで仕切った場所で行い、研究者はカーテンの外でデータ測定する。3)中の様子は、カーテンの隙間から、できるだけ被験者に影響のないように随時確認する。Ⅱ.実験手順について、1)学生更衣室で白衣に着替えて、実習室に入室する。2)2人1組になり、看護師役及び患者役を決める。3)長机に対面して座わる。4)看護師役の被験者の前頭部に光イメージング脳機能測定装置(Spectratech OEG-16)をベルトで固定する。5)30秒間椅子に座った状態で安静にしてもらう。6)実験中、脳血流量を測定し、同時にビデオ撮影も行う。7)15回/日(5回×3セット)を行う。8)1回終了ごとに血圧値、自覚を記入する。9)1セット5回終了したら5分間の休憩を入れる。検討した実験プロトコールが妥当か否かを、研究代表者と共同研究者でプレ実験を実施した結果、脳波測定装置の装着方法と装着時間の見直しが必要となった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成26年度に計画していた文献レビューと実験プロトコールの作成が計画通り進んだ。

今後の研究の推進方策

平成26年度は、実験プロトコール作成通りにプレ実験を行った結果、実験方法の一部について改善が必要となった。そのため、再度実験プロトコールの詳細な見直しとプレ実験を研究者以外で行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

実験備品を購入する予定であったが、機器の性能と当該実験が合わないことが判明し、再度備品の選定をすることとなったため。

次年度使用額の使用計画

次年度は実験に見合う性能を有した機器を検討し購入するか、実験にあう備品がなければ、一部実験方法を変更する予定。

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公開日: 2016-05-27  

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