研究課題/領域番号 |
26670940
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
中井 寿雄 金沢医科大学, 看護学部, 助教 (10708986)
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研究分担者 |
塚崎 恵子 金沢大学, 保健学系, 教授 (20240236)
前田 修子 金沢医科大学, 看護学部, 教授 (70336600)
河野 由美子 金沢医科大学, 看護学部, 講師 (90566861)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 災害看護 / 備え / チェックシート |
研究実績の概要 |
「医療的ケアの必要な要介護者における災害に対する備えの認識」(中井、2012)をもとに国内外の文献レビューを行い研究者間で協議を重ね原案を作成した。作成のために参考にした主な文献は、①災害時要援護者の避難支援ガイドライン(内閣府 2006)②災害時難病患者支援計画を策定するための指針(災害時難病患者支援計画策定検討ワーキンググループ 2008)③Prepare For Emergencies Now:Information For Older Americans.(FEMA 2006)④Preparing for Disaster for People with Disabilities and other Special Needs(FEMA and Americn red cross 2004)⑤Emergency services household preparedness for people with a disability(Austrian Red Cross 2009)⑥GET READY GET THRU(Ministry of Civil Defense & Emergency Management NZ 2010)⑦Disaster Preparedness and the Chronic Disease Needs of Vulnerable Older Adults(Nancy Aldrich, et al 2008)⑧When Chronic Conditions Become Acute: Prevention and Control of Chronic Diseases and Adverse Health Outcomes During Natural Disasters(Ali H. Mokdad et al 2005)⑨At-home disaster preparedness of elderly people in Hong Kong(Alice Yuen Loke 2012)⑩Renal services disaster planning: Lessons learnt from the 2011 Queensland floods and North Queensland cyclone experiences(DAVID W JOHNSON 2013)などである。 チェックシートは、在宅療養者、家族介護者が訪問看護師やケアマネジャーなどの支援者と共同で備えを行うこととし、内容は、①属性、②ADL、③医療処置、④住環境、⑤物的備え、⑥災害に対する知識、⑦専門的ケア提供体制などである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
在宅療養者、家族介護者と支援者が共同で災害の備えをすることを目的とした「災害備えチェックシート」案は完成し、地域における生命維持のために医療機器を要する在宅療養者5名とその家族に実際にチェックシートを使用してもらい、その後、必要項目や使用方法などについて協議していただける予定である。すでに5名には内諾を得ており実施の準備中である。
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今後の研究の推進方策 |
準備が整い次第、生命維持のために電源が必須な医療機器を要する在宅療養者とその支援者に、災害備えチェックシートを使ってもらう。その後、チェックシートの内容について療養者宅でグループインタビューを開催し、順次データ収集を行う予定である。今年中にはデータをまとめる予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
県外でのデータ収集のために計上していた旅費が、研究協力者との日程の調整がつかず、当初の予定よりもデータ収集の回数が減ったため。
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次年度使用額の使用計画 |
データ収集のための旅費、及び研究協力者への謝礼費、逐語録作成などの外注費等に使用する。
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